ラッピング江ノ電で訪台観光客数増加を狙う

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江ノ電ラッピング
江ノ電ラッピング

台湾観光局、江ノ島電鉄(以下:江ノ電)、チャイナエアライン、神奈川県観光協会の4者は7月23日付で「観光プロモーション協定」を締結した。

2013年4月に江ノ電と台湾鉄路管理局の平渓線は観光連携協定を結び、同年5月1日より江ノ電と平渓線の1日周遊券相互利用を実施。昨年1年間の相互鉄道利用者は5000人近くに上った。これをうけ1日周遊券相互利用の継続が決定し、2年目となった2014年、昨年以上の利用者獲得を目指し、台湾観光局及び神奈川県観光協会、そしてチャイナエアラインの参画によるプロモーション強化を図り、このほど「観光プロモーション協定」の締結に至った次第だ。

観光プロモーション協定締結の様子
観光プロモーション協定締結の様子

しかし、5000人近くの相互鉄道利用者を獲得した1日周遊券相互利用の実施には1つ問題があった。江ノ電鉄道部長の山田正文氏によると1日周遊券相互鉄道利用者のうち、江ノ電利用者が約9割。平渓線利用者は約1割という事実があるという。江ノ電側はなんとかこの状況を打破し、ウィンウィンの関係に持ち込むため、このほど同協定を結んだ他3者に話を持ち出し、締結の実現に至った。

なお、23日には江ノ島電鉄鎌倉駅3番ホームにて「観光プロモーション協定締結式」及び「友好記念電車出発式」を開催。台湾観光局・江明清所長、江ノ電・天野泉社長、チャイナエアライン日本地区・藤井克孝マーケティング本部長、神奈川県観光協会・斎藤文夫会長のほか、台北駐日経済文化代表処・沈斯淳代表、神奈川県議会産業労働常任委員会・国松誠委員長、関東運輸局・又野己知局長、藤沢市・鈴木恒夫市長、その他関係者らが参列し「観光プロモーション協定」の締結を祝した。

ラッピングされた江ノ電
ラッピングされた江ノ電

 

同式典では「観光プロモーション協定」の第1弾目の企画としてラッピング江ノ電を披露。ラッピング江ノ電には台湾と神奈川(特に江ノ電沿線上付近)双方の観光に因んだ写真やイラストが2車両にわたりラッピングされており、1年間の期間で走行し、双方の観光をアピールする予定。また、車内の広告は全て現在開催中である台北國立故宮博物院展の黄色いポスターになっており、台湾を十分に感じることの出来る2車両となっていた。(同広告は期間限定)

車内広告はすべて、現在開催中の「台北国立故宮博物院展」のもの
車内広告はすべて、現在開催中の「台北国立故宮博物院展」のもの

同式典後、式典参加者はラッピング江ノ電に乗車し、七里ガ浜へ移動。鎌倉プリンスホテルにて懇談会を行った。

江ノ電に乗り七里ヶ浜へ移動する台湾観光局・江所長
江ノ電に乗り七里ヶ浜へ移動する台湾観光局・江所長

懇談会で江ノ電・天野社長は「今後、江ノ電ラッピングの他にも様々な企画を実施し、日台相互の魅力を伝えていき、日台往来観光客増加に少しでもお役に立てればと思う」と述べた。

江ノ電・天野社長
江ノ電・天野社長

また、チャイナエアラインの役割として藤井マーケティング本部長は「私たちは日台、そして両線を結ぶ空の架け橋としての役割を担っている。このほど協定を締結した4者は今後、台北以外の地方都市の新たな台湾の魅力を日本の方に伝えていきたいという面で意見がマッチしている。お互いに協力しながら地域間交流を活発にして行きたい。そして、日本の方にはもっと気楽に飛行機を利用し、週末に台湾に行って頂けると嬉しい」と語っていた。

ラッピング江ノ電に乗客した観光客に話を聞くと、「ラッピングされていることは全く知らなかったけど、たまたまラッピングされている江ノ電に乗ることが出来てラッキー。台湾は行ったことがないのでこれを機に行ってみたいと思いました」と話しており、早速ラッピング江ノ電実施の効果を感じることが出来た。

台湾と日本に会いに行こう
台湾と日本に会いに行こう

 

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