台湾北部、ゲームセンターでクラスターが発生〜中央防疫センターが防疫レベルをアップ

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台湾中央防疫センターが防疫対策をアップ(図:中央社から)

 台湾中央防疫センターが11日の記者会見で、新たな7人の域内感染が判明し、その中に台湾・宜蘭にあるゲームセンターでクラスターが発生したことを発表した。同センターは即日から来月8日まで4週間、台湾全国の防疫対策がレベル2にアップすると決めた。なお11日まで、台湾の感染者数が1210人、死者が12人になった。

 台湾中央防疫センターの発表によると、7人の域内感染は台湾の新型コロナ対策が発足以来の最高記録となり、その中に台湾の北部都市・宜蘭にあるゲームセンターでクラスターが判明され、その感染経路はまだ確認されていないという。同センターの莊人祥報道官は、今回の件と先月のチャイナ・エアラインのクラスターの関連性について「関連性が少ない」と説明。

 中央防疫センターは、即日より台湾全域の防疫対策を「感染経路不明の域内感染が発生」のレベル2にアップし、新たな感染対策を発表した。台湾の疾病管制署のホームページによると、対策内容はまず、この4週間に500人以上のイベントは原則として禁止されている。そして外出の時マスクの着用が求められており、違反した時罰金が課せられている。また、営業所と飲食店は入店の際に必ず体温検査の義務をさせられ、ソーシャルディスタンスも要求されている。最後に、交通機関での飲食が禁止されている。

 陳時中総指揮官(=衛生部長)は現在の状況に対し「台湾での域内感染がすでに発生している」と述べた。蘇貞昌行政院長も中央防疫センターに赴き、記者の取材に向いて「国民の警戒心を呼び掛けたい」と語った。

 台湾は3月下旬からワクチンの公費接種を開始し、今月10日から65歳の高齢者を対象にするワクチンの公費接種も始まっている。なお、11日のところで6万7289人が公費接種を受けた。