淡海ライトレール開業3周年、JR九州の「流れ星新幹線」を台湾で再現

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JR九州の「流れ星新幹線」を台湾で再現(新北捷運公司提供)

台湾北部新北市で初めてのライトレールとなる「淡海ライトレール(LRT)」がこのほど開業3周年を迎え、乗客延べ1,000万人を突破した。淡海ライトレールを運行する新北大衆捷運公司は、これを記念して日本の九州旅客鉄道(JR九州)と共同で1月15日、16日の二夜にわたり、ライトショー「光之所向(Light the way)」を開催した。JR九州が2021年3月に特別運行した「流れ星新幹線」を台湾で再現するという企画でもあり、淡海ライトレールの車両(5両1編成)が窓から光を放ちながら走る様子をドローンで撮影し、動画配信した。新北市の侯友宜市長は「このイベントが台湾と日本の双方の人々の願いをつなげ、末永い友好関係をもたらすよう」と期待を寄せた。

新北大衆捷運公司によると、淡海ライトレールの「崁頂站(駅)」は台湾最北端の駅。また、JR九州指宿枕崎線の「西大山駅」はJR日本最南端の駅だ。今回の両社のタイアップは「最短の距離、最大の思いやり」によって「台湾と日本の疫病退散を祈願する」という目的を果たすために実現した。イベントのテーマである「光之所向(Light the way)」には、「光の先は希望」という意味が込められた。

日本の「流れ星新幹線」と同様、車両内から車窓の外へ向けて光を放ちながら走った。走行時間約23分間を「光」、「静夜」、「感謝」、「家園」、「希望」の5つに区切り、それぞれのテーマに合致した楽曲が流れ、光と音の壮大な演出が人々を魅了した。最後の区間「希望」で流れた音楽は、東京オリンピック2020でNHKの放送テーマソングだった嵐の『カイト』だった。

車両が走行する様子は、淡海ライトレール行政中心駅に設けられた大型スクリーンに映し出された。1月15日に行われた出発式にはJR九州の関係者などもオンライン参加した。この様子は淡海ライトレールの公式Facebookでもライブ中継された。