門田氏が講演 「安倍氏は死してなお、台湾を守っている」 李登輝友の会が「日台共栄の夕べ」開催

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「日台共栄の夕べ」が東京で開催

親台湾派の民間団体「日本李登輝友の会」は12月18日、東京都内で2022年を締めくくる「日台共栄の夕べ」を開催した。まず2020年7月30日に死去した李登輝・元総統と、今年7月8日に凶弾に倒れた安倍晋三・元首相に黙とうを捧げた。作家・ジャーナリストの門田隆将(かどた・りゅうしょう)氏が「日本と台湾の安全保障~我々は存続の危機にどう対処するのか」と題して講演、その後、懇親会を開き、会員同士で意見交換を進めた。

李登輝・元総統と安倍晋三・元首相に黙とう

講演した門田氏は今年9月、「日中友好侵略史」(産経新聞出版)を上梓したばかり。講演の中で、安倍氏が「台湾有事は日本有事」として台湾を守ろうとする(安全保障)体制を整えたと指摘して、「安倍氏は死してなお、台湾を守っている」と力強く述べ、安倍氏の功績を高く評価した。

講演する門田氏

門田氏によると、安倍氏は凶弾に倒れる前の今年4月、米シンクタンク主催のオンラインセミナーで講演。これまで米国は中国が台湾に侵攻した際、台湾を防衛する意思があるかどうかを明らかにしない「あいまい戦略」を続けてきた。安倍氏は講演で米国は「あいまい戦略」を捨て去る時だと提言したという。その内容を米メディアが取り上げた。

安倍氏の講演後の今年5月、日本を訪問したバイデン米大統領が記者会見で「中国が台湾に侵攻した際に米国が台湾防衛に軍事的に関与するか」と質問され、「イエス。それが我々のコミットメント(誓約)だ」と明言した。続いて今年8月、ペロシ米下院議長が台湾を訪問し、蔡英文総統と会談した後、「台湾の自由を守る米議会の決意を示した」との声明を出した。

門田氏はこうした事実を示し、バイデン大統領らの発言は、「米国があいまい戦略を捨て去り、中国人民解放軍に台湾海峡を渡らせないという米国の強い意志を示したものだ」と断じた。

一方、門田氏は台湾の皆さまは安倍氏の功績をよく理解しており、多数の市民が安倍氏の死を悼み、涙を流してくれ、「うれしく思った」と語り、台湾への謝意を示した。

蔡明耀副代表が出席

日台共栄の夕べには、台北駐日経済文化代表処(在日台湾大使館)から、蔡明耀・副代表が出席、あいさつに立ち、日台の連携強化を図る李登輝友の会の活動に感謝の言葉を述べた。