柯文哲氏、台大病院に定年退職 2024総統選出馬か

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柯文哲氏は2月1日に定年退職。次期総統選に出馬する意向とみられる。(写真:柯文哲氏SNSから)

柯文哲元台北市長は自らのSNSで「2月1日をもって台湾大学附属病院を定年退職する」と明らかにした。2024年1月の総統選に出馬する意向とみられる。

柯氏は2014年の台北市長選で民進党と連携して初当選。同氏は「政治の素人」として振る舞い、台湾で「柯P旋風(柯文哲博士ブーム)」を巻き起こした。のちに民進党との間に隙が生じても、2018年の台北市長選にわずかの差で国民党の丁守中氏を下して再選を果たしている。柯氏は2022年12月に台北市長を退任して再び台大病院で医師に。しかし今回の決断により台湾総統選の出馬を固めたものとみられる。

台湾民衆党は2019年に柯氏を中心に結成され、与党民進党と最大野党国民党の構図に対し「第三政治勢力」と言われている。現在、柯氏は民衆党党首で「青と緑を超えよう」と呼びかけており、2024年の総統選に出馬の意向を示唆している。

なお、民衆党は2022年の県市長選で牙城の台北市を8年ぶり国民党に明け渡した。しかし、新竹市長選に立候補した高虹安氏が国民党と民進党を破り初当選を果たしている。台湾メディアの取材陣に「今は1492年コロンブス氏が未知の世界へ航行するような気持ち」と述べ「まずは民衆党党務の改革から着手する」(柯文哲元台北市長)と述べている。