安倍元首相の写真展が台北で開幕 蔡英文総統が開幕式典に出席

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開幕式典の記念写真(写真:日本台湾交流協会)

街頭演説中に凶弾に倒れた安倍晋三元首相の軌跡をたどる写真展「不屈の政治家 安倍晋三写真展」が3月27日、張栄発国家会議センター(台湾台北市)で開幕した。開幕式典に出席した蔡英文総統は自信に満ち溢れた安倍元首相の姿(写真)を見て「安倍さんは台湾の親友。とても懐かしく思う」と故人を偲んだ。

蔡英文総統が挨拶(写真:蔡英文SNS)

蔡総統をはじめ、式典に出席した台湾政府の要人には謝長廷駐日代表、鄭文燦行政院副院長、林佳龍総統府秘書長などの重鎮が顔を揃えた。

計200点近くの写真が展示されている(写真:蔡英文SNS)

日本の対台湾窓口機関・日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表は開幕式典の挨拶で「昨年安倍元首相が倒れたニュースが世界中を駆け巡るなか、蔡総統を始めとする台湾の方々が安倍元首相の逝去に示してくださった追悼の想いは、私たちの心を感動させた」と話した。また、海外において日本の首相経験者の写真展が行われることについて「安倍元首相の功績を偲ぶと共に、これからの日台友情百年を作り上げる」と語った。

展示される写真には産経新聞の写真のほか、安倍昭恵さんが提供したプライベート写真もある(写真:蔡英文SNS)

同展は昨年11月に東京タワーで開かれた写真展を原型にしたもの。産経新聞社の報道カメラマンが撮影した写真や、安倍元首相の妻、昭恵さんなどが提供した30点余りのプライベート写真の計200点近くが展示されている。

写真展は4月10日まで。主催は安倍晋三記念写真展実行委員会と民間シンクタンク「国策研究院」。産経新聞「正論」、民間防衛教育の普及を図る民間組織「黒熊学院」、市民団体「台湾安倍晋三友の会」が協力した。