山東昭子前参院議長らが台湾訪問

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超党派議員団が蔡総統を表敬訪問(写真:総統府)

蔡英文総統は5月4日、台湾総統府を表敬に訪れた山東昭子前参院議長率いる超党派議員団と会談した。

 蔡総統は挨拶で「山東議員が超党派の親台湾派議員連盟『日華議員懇談会』の顧問を務められ、長きにわたって台湾を支持されました。参院議長だった2021年にも、参議院本会議で台湾の世界保健機関総会参加実現を各国に求めていくとする決議が全会一致で可決されました。台湾国民を代表し心より感謝します」と述べた。

 会談で蔡総統は「台湾と日本は地域の安全保障協力において互いに重要なパートナーです。日本政府が様々な場面で台湾海峡の平和と安定の重要性を繰り返している」と謝意を表した。また、台湾の自己防衛能力について「来年から兵役義務が1年間に戻される。これにより防衛能力が一層向上し、民主主義のパートナーとの連携も強める事ができます。インド太平洋地域の平和と安定に貢献します」とした。

蔡総統と訪問団一行(写真:総統府)

 山東議員は「日本と台湾はこれまでの長い歴史の中でしばしば助け合い、精神面であれ経済面であれ、互いに協力し、相手に手を差し伸べてきた」とし、日台関係について「日本と台湾は引き離すことのできない友人だ」と述べた。さらに「(蔡総統が)台湾初の女性総統として多くのご苦労があったと察します。民意に耳を傾けて様々な困難を克服。まさに女性政治家としてのお手本です」と称賛した。

 今回の超党派議員団が女性国会議員を中心に構成されたことについて両氏は、女性による政治参与にも言及し、蔡総統から「意義は格別に大きい」と賛辞した。

頼清徳副総統と超党派議員団一行(写真:総統府)

 訪問団は同日、総統府で頼清徳副総統とも面会した。頼清徳副総統は「新型コロナの感染拡大の中、日本からワクチンの無償提供をいただき、台湾も日本に医療用マスクなどを提供した。まさに日台関係が友好である証でも言える」とし、訪問団を歓迎した。

 山東議員は「東日本大震災の際に栃木県日光市にも影響が及び、観光客数が大幅に減少しました。このとき、姉妹市の台南市の頼清徳市長(当時)が300人を率いて日光市を訪れたことは日本でも有名です」と述べ、日台関係における頼副総統の功績を称賛した。

 頼副総統は「岸田総理がインドへの国事訪問や世界主要7カ国において、インド太平洋地域の平和と台湾海峡の安定を呼びかけたことに感謝したい。これからも日本と台湾が互いに経済面と文化面、そして安全保障における交流を盛り上げていきたい」と期待した。  

吳釗燮外交部長と山東昭子議員(写真:外交部)

超党派議員団は山東前参院議長をはじめ、舟山康江参院議員、島尻安伊子衆院議員、今井絵理子参院議員の女性議員で構成。蔡総統ら台湾政府の重鎮との会談後は、台湾外交部主催の歓迎会に出席して同7日に帰国した。