蔡英文総統、エスワティニ王国を再訪

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蔡総統、エスワティニ王国を訪問(写真:総統府)

蔡英文総統は9月5日、台湾と正式的国交関係を持つアフリカ南部のエスワティニ王国の独立55周年記念式典に出席するため、台湾桃園国際空港を出発した。

5年ぶりのエスワティニ王国再訪。蔡総統は空港で談話を発表し「エスワティニ王国はいつでも台湾に対する揺るぎない支持を見せてくださり、それは我々が引き続き世界のために貢献するための、自信とパワーを与えるものだ」と述べ、両国の友情を讃えた。

蔡総統は出発前に空港で談話を発表(写真:総統府)

蔡総統派同6日に開かれた建国式典で演説を発表し「温かい友情と双方の善意の下、肩を並べて55年を歩んできた」とした。また台湾は同国と現地の電力普及に取り組み、普及率がアフリカで2番目に高い82%に達しているとアピール。

さらに蔡総統は「台湾の大学で農業や教育、医学などを学ぶエスワティニ王国の留学生が、帰国後に社会貢献し、次世代の専門人材に寄与することを楽しみにしている」と語った。

台湾外交部によると、蔡英文総統のアフリカ訪問について、アフリカの11カ国の政治家計80人以上から共同声明や書簡を通じ、蔡総統を歓迎した。

共同声明は南アフリカやマラウイ、ボツワナ、ジンバブエ、ザンビア、レソト、ナイジェリア、ウガンダ、タンザニア、ナミビア、ソマリランドの11カ国の与野党国会議員80人以上が各国の親台派議員連盟「フォルモサクラブ」のメンバーを代表して連名で発表したもの。声明では、蔡総統が18年のエスワティニ王国訪問後に推進した「アフリカ計画」が様々な分野で台湾とアフリカ間の協力関係がさらに密接になり、今後もさらなる協力や交流に期待を寄せた。

手を振る蔡総統(写真:総統府)

外交部は「蔡総統の再訪が歓迎されていることは、台湾の自由、民主主義や開かれた経済制度に加え、互恵互助によってアフリカ諸国と連携する『台湾モデル』がアフリカの友人から評価されていることの表れだ」とコメントした。

なお、訪問を終えた蔡総統は、同7日に台湾に帰国した。