第60回金馬奨が候補リスト発表 来月に授賞式

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昨年の主演男優賞を受賞した黄秋生氏(写真:中央社)

世界最大級の華語・華人映画賞「第60回金馬奨」は10月3日、ノミネーションを発表した。主演男優賞候補には、今年大ヒットを記録した台湾コメディー映画「僕と幽霊が家族になった件」の許光漢と林柏宏が揃って選ばれた。

同日に台北市内で開かれた記者会見で、台北金馬映画祭実行委員会の聞天祥CEOと昨年の金馬奨で同賞を受賞した香港出身の俳優黄秋生が候補作や候補者を発表。今年は劇映画78本、アニメーション2本、ドキュメンタリー58本、短編劇映画280本、短編ドキュメンタリー76本、短編アニメーション58本の計552作品の応募があった。

今回最多9ノミネートを果たしたのは張吉安監督の「五月雪」。作品賞の他、監督賞、助演女優賞、脚色賞などで候補入りした。そのほか、米アカデミー賞国際長編映画賞部門の台湾代表にも選出された「僕と幽霊~」は8ノミネート。台湾映画「疫起」も同じく8ノミネートとなった。

李安監督が選考委員会主席に就任(写真:中央社)

日本出身者では、映画作家の大塚竜治が中国出身で妻の黄驥監督と共同で手掛けた「石門」で監督賞、脚本賞、編集賞にノミネートされた。同作は作品賞候補にも選出された。また、ミュージシャンの片山涼太が詞、曲、歌で参加したマレーシア映画「富都青年」の楽曲「一路以來」で歌曲賞候補に入った。

聞CEOによると、今年の優秀作品が多く、候補の選考は8時間を費やし、激しい議論が交わされたという。なお、同奨が第60回を迎えることを記念するため、台湾史上初のアカデミー監督賞を受賞した李安監督が選考委員会の主席を務めている。

授賞式は11月25日、台北市の国父記念館で開かれる。