大阪中華学校で春節祭開催、僑務委員会の徐佳青委員長が来日出席

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紹興酒で鏡開き

旧正月を祝う毎年恒例行事の「大阪春節祭」が2月11日、大阪市浪速区の大阪中華学校で開催され、僑務委員会の徐佳青委員長も台湾から駆けつけ出席した。中華民国留日大阪中華総会が主催する当イベントはもともと在阪する台湾華僑同士が春節という旧暦正月を祝いながら交流を図ることを目的に始まったが、近年は台湾に興味をもつ日本人も訪れ、さらなる賑わいをみせている。

開会式では徐委員長のほか、中華民国留日大阪中華総会の郭重信会長、浪速区の幡多伸子区長、衆議院議員の森山浩行議員、参議院議員の東徹議員、大阪市会日台友好議員連盟の辻淳子会長、大阪府議会日華親善議員連盟の杉江友介会長、日本中華総会の羅鴻健総会長、日本台湾商会聯合総会の錢妙玲総会長らが出席。郭会長は挨拶で「今年は龍の年でございます。台湾と日本の国運が龍のように飛躍しますよう祈念申し上げます」と話し、台湾の旧正月を祝った。挨拶の後は紹興酒で鏡開きを行われ、来場者に配られた。

来場者は約5500人以上に昇った

中華民国留日大阪中華総会の郭重信会長

僑務委員会の徐佳青委員長

徐委員長は「本日は台湾では初二と申し、お嫁に出た娘が実家に帰る日です。そのため今日という日に会えた皆様は家族も同然です。台湾と日本は繋がりの深い国です。苦しい時は助け合い、嬉しい時は共有します。日本の皆さん、ぜひ台湾にもいらしてくださいね」と歓迎の意を述べた。

浪速区長に就任した幡多伸子区長

幡多区長も「中華民国留日大阪中華総会の皆様には、台湾の伝統や文化を浪速区の様々なイベントで伝えていただいております」と感謝の言葉を述べた上で、来年に大阪関西万博が開かれることを伝え、「様々な国や文化を持つ方、言葉の違う方々が集まって交流し、そこで街の新たな価値が生まれていきます。そして世界の最先端の技術に直に触れることのできる貴重な機会になっているので、ぜひ皆様にもご支援頂ければ幸いです」と伝えた。

衆議院議員の森山浩行議員

森山議員は開会式後、台湾新聞社の取材に対し「春節祭には基本的には毎年出席しています。私自身の祖父が台北で工場長をやっていたことがある。今もロータリークラブで台南中区と姉妹ロータリーを結んでもいる。今年のゴールデンウィークにはロータリーで行く予定がある」と台湾との繋がりと関心を話した。

在日華僑の関係者も多く出席した

同春節祭では台湾グルメのジーパイやビーフン、ルーローハンなど様々なメニューが出店され、参加者は台湾人出店者が作る本場の味に舌鼓を打ったほか、ステージでは台湾獅子舞の演舞なども披露され、賑やかに春節を祝っていた。

ジーパイやビーフン、ルーローハンなど様々なメニューが出店
賑やかな旧正月の雰囲気