ソフト面でのスキルアップがカギ

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~時代の変化が人材像にも影響~
就職斡旋業の萬寶華が8月14日に発表した台湾の「2012年人材不足のグローバル調査結果」によると、47%の求人企業がピンチに陥っている。昨年より7ポイント下回ったものの、世界で8位、アジアで5位の求人難。
調査によると、67%の求人企業が応募者の想像力と協調性といった「ソフトスキル」不足に直面。企業は以前、技術面などのハードスキルを採用の際に重要視していたが、近年では、誰もがPCの基本スキルを身に付けているがソフト面でのスキル不足が顕著になっている。
 萬寶華台湾分社社長・劉玿廷氏は、台湾の人材不足の職種トップ3を「営業職、エンジニア、技術系作業員」としているが、これは2011年に行った調査と同じ結果で、このなかの67%の企業がソフトのスキル不足を挙げているという。2011年の7%に比べ60%増となっている事などからも、「時代の流れが企業側の欲しがる人材像の変化の現れ」(同氏)と見ている。
また同社では、一方で求人難の企業に紹介ルートを増やすと同時に社員研修を行うなどの提案活動も手がけている。適材適所が叶えばより効率的な企業経営が可能になるとの考えからだという。これからの求職者は、専門知識にこだわらず自分の長所を生かした就職活動をすれば成功の道が開けそうだ。