チャイナ エアライン 高松-台北が定期路線化 来年3月に

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 香川県は10月13日、高松空港と台北(台湾)を結ぶチャイナ エアラインの定期航空便が来年3月21日に就航することが決まったと発表した。台湾との定期路線は四国初。
 
 ダイヤや運賃、使用する機体などについては今後、チャイナ エアラインから発表される予定。高松空港の国際定期路線はソウル、上海に続いて3線目となる。
 
 香川県によると、チャイナ エアラインの孫洪祥社長らが13日、高松空港などを視察するため来県。浜田恵造・香川県知事や大西秀人・高松市長らと同市内で会談。来年3月20日に開幕する瀬戸内国際芸術祭の会期中の路線開設を要請したところ、孫社長が「大きなイベントに合わせたい」などと応じ、3月21日の開設と「当面、木・日曜の週2往復でスタートさせることを社内決定した」と表明したという。また、「利用状況を見て増便していきたい。数年後にはデイリー運航となるよう頑張りたい」とも伝えられたという。また、浜田知事は会見で、来年の瀬戸内国際芸術祭の開幕翌日に定期路線の開設日を迎えることに「非常にいいタイミング」と述べ、今後、国内と台湾で路線PRなどを早急に進める考えを示した。
 
 香川県を訪れる外国人は台湾からが最多で、香川県は台湾との定期路線開設を目指し、平成12年度から観光キャンペーンやチャーター便誘致などを進めてきた。今年はすでに17便で2400人が利用。11月には14往復28便が予定され、年間の便数は過去10年間で最多になる見通し。知事は9日の定例記者会見で瀬戸内国際芸術祭に合わせた定期路線化に期待感を示し、「11月の利用実績が好調なら定期路線化に大きく前進する。早期開設の道筋をつけたい」と意欲をみせていた。

 高松空港では、台湾路線の開設で乗客の利便性を上げるため、高松市と共同で総事業費10億6000万円をかけ、国際線ターミナルの増築を進めており、チケットカウンターやロビー、搭乗待合室を広げるほか、エレベーターやエスカレーターも設置する予定だという。