台湾高雄市、三菱UFJ銀行が協力関係締結〜日系企業の誘致を図る

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高雄市宣布與三菱UFJ銀行聯手,吸引日商投資(截自高雄市府官網)

 台湾高雄市経済発展局は2月17日、経発局ホームページで三菱UFJ銀行と協力関係を締結し、三菱UFJ銀行を通じて日系企業を高雄市に誘致することを発表した。三菱UFJ銀行は自社のネット・プラットフォームに高雄市の投資環境を紹介し、日系企業の高雄誘致を協力する。高雄市は日本最大級の三菱UFJ銀行との連携する事で日本からの資金調達を図る見通し。

 協力締結について、三菱UFJ銀行・高雄支店の総支配人清沢達郎は、「当社が高雄市政府と協力関係を結び、自社のネット・プラットフォームに高雄市を紹介。できる限り多くの日本企業を高雄市に誘致したい」と話した。一方、廖泰翔経済発展局長は「これまで陳其邁市長推進してきた外国企業からの投資をさらに増大させ、高雄市の投資環境を整えたい」と語った。

 廖氏は、先に行った大手半導体受託製造会社「インテル」と陳其邁市長との会見で、高雄市に60億台湾ドルの増額投資を合意したことに言及し、「高雄市は橋頭科学園区と仁武産業園区の完成により、台南の南部科学園区と台湾最大級の半導体サプライチェーンを築くことを期待している」と説明した。

 経発局の資料によると、日系企業は高雄市の外国投資額の一位を占めている。日系企業は1960年代より台湾高雄地域に進出し、これまで高雄の発展に多大なる貢献を果たしている。近年、台湾バルカー、台湾IDECファクトリーソリューションズなどの日系企業の投資額が増長しており「三菱UFJ銀行との連携でさらに拡大させる構え」(高雄市政府)とみられる。

 高雄市は台湾南部に位置する都市であり、1979年直轄市に昇格。台湾を代表する貿易港を有しており、実質、台北市に次いで台湾第二の経済文化の拠点と位置付けられている。昨年6月には、台湾最初の市長リコールが成立して韓国瑜市長が解職。同8月の市長選で陳其邁が選ばれた経緯がある。