国民党最年少党首が米誌の「次世代の100人」に選出

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国民党の江啓臣主席(写真提供:中央社)

 米誌タイムは2月17日、これからの活躍が期待される「次世代の100人」を発表し、台湾からは最大野党・国民党の江啓臣主席が選出された。江氏は同18日、自身が進めてきた党内改革が国際メディアの目に留まった事を「光栄に思う」と喜び、引き続き改革にまい進する姿勢を強調した。

 江氏は1972年生まれで、同党の党首としては史上最年少。2020年1月の総統・立法委員選で同党が与党・民進党に大敗を喫した後、「一つの中国」の解釈は台湾と中国で異なるとする「92年コンセンサス」の見直しを訴えて党首選に勝利し、同3月に主席に就任した。同誌には「若者が国民党の主要な意思決定者になる」とのコメントを寄せている。

 同誌は江氏について、「高齢化した支持層を離れ、若い有権者を獲得する必要性がある事を知っている」と評し、問題点として、同党が長期的に「一つの中国を原則的に支持してきた事」と指摘。このスタンスは「北京当局には歓迎されるが、独自路線を望む若い世代を遠ざけている」とし、江氏の今後のかじ取りが地域の安定に関わるとの見方を示した。